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仕事先で本番を待つ時間、牛乳瓶の話しが出た。
久しくお目にかかっていないが、時折スーパーに並んでいることがある。
その牛乳のふたで、メンコを作って遊んでいたという。
変わった牛乳の模様は希少価値で、メンコをしては取り合って遊んだと教えてくれた。

そこから話は、ベーゴマを自分で作ったから、まわし方もうまかったとか、
うまくいかないから工夫していろんなものができ、楽しかったとか、
まるで少年に戻ったかの如くの表情をよみがえらせて、子供のころトークが続いた。

へえ、と思いながら聞いていた。
牛乳のふたのメンコ。
実は、これに明日お目にかかれるイベントがある。
もちろん、ベーゴマも、缶ぽっくりも、紙芝居も。

これは地元静岡市のみならず、全国で広がる「だがしや楽校」に賛同する協力者の参加になるもの。
牛乳のふたは、名古屋市の「日本牛乳キャップ収集協会」の協力。
ほかにも、神奈川から、東京から、団体や個人の有志が、集まる。

地元からは、静岡の駄菓子屋といえば欠かせない静岡おでんや、コッペパンの店や、大学や高校、
小学生の子どもたちのみせも出展。
なんだか、とってもわくわくする楽しそうな仕掛けがいっぱい。

発案者は、高千穂大学准教授の松田道雄さん。
思いついたころは、出身地山形で公立中学校の教諭だった。
駄菓子屋が、子どもたちにとっての成長にかかわる大事な社交場や社会であったことを研究し、
博士論文に。
同時に、だがしや楽校の実践を始めることとなる。
http://www.dagashiya-gakko.com/message/dagashiya-message.html
◎50歳を超えた大人の時間を人つなぎに活(い)かしませんか  asahi.com
http://www.asakyu.com/anohito/?id=602

すでに3回目となる静岡市でのだがしや楽校は、静岡市の主催事業だ。
以前にも、提唱者の松田さんを迎えて行われてきた。
今回も、どうやら明日の参加が決定している。

思い起こして懐かしい話に花が咲けば、駄菓子屋で買い物の仕方を覚えたり、
友達との付き合い方が広がったり、そこへくるおじさんおばさんと話したり、
ちょっとしたずるさや、誰がどんなものが好きでどんな様子を見せるかなど、
いかに大事な場所であったか、郷愁と共にその日々が蘇る。
駄菓子屋の存在が大人になる道を手助けしていたのが、おぼろげに見えてくる。

子どもも、そして子どもだった大人も、足を運んで見ようよ。

このプロジェクトがまず実現を目指すのは、
地域のみんなで「子どもが自分で育つ、子育ちできる場」をつくることです。
子どもが育つ場は特定の場所を指すわけではありません。
時間・空間・仲間があれば、どこにだって「子ども社会」は成立します。
そして、それを子どもたちが手にできるよう、
子ども社会に敢えて介入しないというのも大人の見識の一つでしょう。
そう、「子どものケンカ」に親は出てはいけないのです。
また地域に、子どもの「やってみたい」という気持ちに応える「ひと・もの・こと」が
たくさんあって、そこに子ども自身が「あそび場」を見つけられたら、
子ども社会はごくごく自然に、あちこちに生まれていくに違いありません。 
プチベンチャー(だがしや楽校)、プチワイルド(冒険あそび場)・・・
芽吹きはすでに感じられます。
 「子どもが我慢中」の社会から「子どもが真ん中」の社会へ。
まずは私たちにできることからはじめませんか。想い出そう、楽しかったコト

◎子どもがまん中プロジェクト
http://www.geocities.jp/otakara631/page023.html


     ◎●◎だがしや楽校◎●◎
      ◆平成21年12月12日(土) 午前10時~午後2時
      ◆城内中学校グラウンド(葵区駿府町) 雨天:体育館
      ◆対象:どなたでも  入場無料 直接会場へ 
      ◆主催・生涯学習推進課  ℡221-1207
   
駄菓子・おでん・コッペパン・わた菓子・紙芝居・牛乳キャップ遊びほか
◎だがしや楽校 静岡2009~想いだそう!たのしかったこと~ 静岡市生涯学習推進課
http://www.chum-shizuoka.jp/blog/event/2009/12/post-211.html
◎おみせ紹介
http://www.geocities.jp/otakara631/page010.html
 

◎だがしや楽校on the web
http://www.dagashiya-gakko.com/index.html
◎だがしや楽校 瓦版
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/9530/dagashi/index.htm
◎松田道夫のホームページ
http://www.catvy.ne.jp/~mmatsuda/index.htm

同姓同名に名著「育児の百科」の故松田道夫さんがいる。
小さきものの心や体について、松田道夫さんの活躍は、時代を超えて守護しているようだ。

明日は天気は回復して最高気温20度にもなる見込み。
元気に駆け回ろう。